「いばらの王-King of Thorn-」の予告編ムービーコンペ
受賞者インタビュー!
「FREEDOM」「スチームボーイ」のチームが手がける、サンライズによる次世代アニメーション映画「いばらの王-King of Thorn-」。
日本国内での公開に先駆けて、世界各地の国際映画祭に選出・出品され絶賛を受けました。
http://www.kingofthorn.net/
今回、この「いばらの王-King of Thorn-」の予告編ムービーコンペにて、監督賞を受賞された本科CG・映像クリエイティブ専攻の桑原竜也さん、My Space賞を受賞された総合ProコースWebデザイナー専攻の石原大輔さんにお話を伺いました。
―受賞おめでとうございます。制作に当たってまず着手されたことは何でしたか?
桑原:今回、30秒の予告編制作ということで、まずは色々な映画の30秒予告編をとにかく数多く見ました。
石原:同じですね。映画の予告編はそれ専門の会社があるほど特殊な分野だと聞いたので、まずは研究しました。あと、配布された素材をチェックしました。
桑原:使いやすい素材は限られていましたね。
石原:授賞式の時に岩原監督が「正解」を話されていましたけれど、頂いた素材の中で、どの部分が作品の「推し」なのか分からず、悩みました。
石原:同じく、読まずに制作しました。終わってから原作を読み、公開された映画も先日観に行ったのですが、大きくアレンジされていたので、原作を先に読んでいたら逆に危なかったかも知れないですね。
―作品の方向性はどのようにして決められたのですか?
桑原:素材の映像を見た印象から、スリル感を出そうと思いました。ある意味、王道を狙いましたね。
石原:「王道」で言えば、制作にはいる段階で公式サイトには既に、王道の予告編が掲載されていたので、私はそこを外していこうと考えました。
―完成した時、受賞への手ごたえはありましたか?
桑原:手ごたえは感じていました。My Spaceに公開された他の作品を観ても、王道系の中ではいい線いけるんじゃないかなって。
ですので、王道を外してきた作品と比べられた時、どう評価されるかなって思っていましたね。
石原:公開投票の途中経過を見た時、My Spaceでの得票はかなり少なかったので、「My Space賞」だけはないなと諦めていましたから、この受賞は意外でした。(笑)一般投票の結果だけでなく、My Spaceの方が全作品を見て評価してくださったんでしょうね。
―公開最終審査、そして授賞式の感想はいかがでしたか?
桑原:先ほど手ごたえを感じていたとは言いましたが、授賞式前の公開最終審査では逆に自信がなくなっていきました。
自分と違って、独自素材を盛り込まれた方が高評価のコメントを受けられていましたし、何よりトップバッターでしたので、比べられ勝ち抜いていくのは難しいと思っていました。
石原:公開審査では、全く知らない方が自分の作品を気に入ってコメントをくださったという事がとても嬉しかったです。
改めて、評価を頂ける快感を味わいました。CGクリエイター専攻を修了した後、さらにWebデザイナー専攻に通い始めたのは、ひとつは自分の作品を公開する場を作りたかったからなんです。
Webは受け手との距離が近く、作品を公開するとコメントを頂きやすいというのが大きな理由です。
桑原:受賞式での講評では、全体としてよくまとまっていたという評価をいただきました。実際に使えるものだと思ってもらえたとしたら嬉しいですね。何より「監督賞」という、その作品を作られた監督に評価されて頂いた賞だということが大変嬉しかったです。
自分の作ったものを見て、心動いて、商品に興味を持ってもらえる映像、多くの人に見てもらえる映像を作りたいですね。そういう意味でも、受賞は大きな励みになりました。
石原:僕もやはり多くの人の心を動かせるような作品を作りたいですね。ジャンルにこだわりはないのですが、まずは尊敬できる先輩の下について、鍛えられながら思いっきり制作に携わりたいです。
ゆくゆくは、自分がまた後輩に目指されるような作品を作りたいですね。
―ありがとうございました。
桑原竜也さんの卒業された本科 CG・映像クリエイティブ専攻、石原大輔さんの卒業された総合Proコース CGクリエイター専攻/総合ProコースWebデザイナー専攻は現在、受付中。
ご興味のある方は、学校説明会にご参加ください。