ActionScript 3.0を今学ぶメリット
ActionScript3.0を今、学ぶメリットは、というお題で本日はコラムをお送り致します。
フルFlashで華麗に動作するサイトを作ってみたい!!と思ったらFlashを制御する言語、アクションスクリプトを学ぶ必要があります。
アク ションスクリプトを使って、例えばサイト内のボタンにいくつかの命令を書き込むことによって、次の動作を指示することができるようになります。命令を組み合わせる ことで、例えばこんなゲームを作ることができるようにもなります。
FlashのバージョンがCS3に変わったと同時に、このアクションスクリプトのバージョンも新しくなりました。
今まではActionScript2.0でしたが、ActionScript3.0に変更されたのです。
このActionScript3.0、今までと大きく違うと言われています。
そのメリットは、
・より大規模なプログラムの開発ができるようになった。
・演算処理速度が10倍になった。
※参照記事はこちら
というものです。
つまり、すごいWebアプリケーションの開発や、高度な3D表現を持ったサイトをFlashで構築することができるようになったのです。
例えばこんなサイトがあります。
【ペイパービジョン3D】
これを実現するために「プログラムの書き方を整理した」のがActionScript3.0なのです。
この変化は、業界の標準を変える衝撃を持つものと言われています。
同じWeb業界で例えて言うならば、CSSを標準で使用するようになった「Web標準」の導入に近いものがあると言えるでしょう。
かつて、CSSはマニアだけが使用するマイナーなものとして見られていて、デザインを自由にコントロールすることに向かないとされてきました。
ところが、HTMLから、デザインにかかわる要素を取り除き全てCSSに集約する「Web標準」という考え方が広まるにつれ急速に、メジャーな存在にとって代わりました。
これと同じことがFlashの世界でも起きつつあるのです。
今までのActionScript2.0は、言葉として整理されていない言語だったため初心者にとってとっつきやすい部分がありましたが、そのため、体系的にプログラムを作り出す能力が犠牲になっていました。
この問題をActionScript3.0は改善し、今後のWebアプリケーションの開発の基盤として躍り出ようという意図を持って開発されています。
そうした意図を実現するために、Actionscript3.0は、「オブジェクト指向言語」というもので書くようになっています。
これは、たとえば皆さんが日常的に使用しているWordやExeclのようなソフトを作るのに使われている言語と同じ形式でできているということです。
プログラムは、同じ形式に沿って書かれているため、ひとつの言葉を学べば、別の言葉の習得も簡単になります。
コンピューターの世界の言葉をひとつ勉強すれば、それ以降はかなり気軽にコンピューターと会話できるようになるわけです。
「こんな事をしてみたいなあ」という想いを実現できる可能性がより広がるわけです!!
このように業界の標準が確実に入れ替わることが予測される中、この技術に対応しようとする人はまだわずかです。
それにはいくつかの理由が考えられます。
・日常的な業務ではActionScript2.0を使うことが多い。
・標準になってから学べば良いという人が多い。
そんな中、つい先日AdobeからFlash CS4の発表があり、その詳細が明らかになりました。
3D表現ツールとしての機能の強化や、After Effectsに似た複数のタイムラインでの回転、サイズ、位置、フィルターなどのキーフレームの調整などアニメーション方面の機能の強化が図られています。
ますます、Flashは高度な表現能力を身につけていく一方です。
つまり、多くの人が準備をしていない中で着実に力をつけておけば、将来大きなリターンが戻ってくることが予測されるわけです。コツコツと地味な努力を積み重ねた人が最後には笑うはずです。
個人的にもうっかり本を買ってしまうほど注目しているActionScript3.0、確かな技術を身につけて、業界人の先を行って利益を得るチャンスです。
開講講座の詳細はこちらです。
ご質問などありましたら、ご遠慮なくお寄せ下さい。
(デジタルハリウッド渋谷校 氏原 大)