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スタッフ山本のデジタフルワールド Vol.22
情報はネットや本屋で手に入るが、使いこなし方は…。

スタッフ山本のデジタフルワールド Vol.22  最近、料理教室の先生とお話をする機会がありました。
 この先生の料理教室は今も様々な方が学びに来ており、特に若い人たちが多いそうです。
 その中で、先生が、このような一言を仰いました。
 「みんなレシピはしっかり覚えてるんだけど、卵の割り方を知らない、割ったことが無い学生が増えてるんだよなぁ」
 …山本も思い浮かぶことがあります。
 今、書店にいけばフォトショップやイラストレーター、HTMLに関する書籍はどれだけでも溢れており、10万も出せばそれこそ十分な情報が手に入ります。書店に行かなくても、インターネットを調べれば、どれだけでも知識は身につけることができます。
 しかし、そこで知識を身につけたとしても、果たして十分に活用することはできるのでしょうか…。

 Webデザイナーになりたい!と思い、書店に走って本を買って、一生懸命読み込んで知識を身につける・・・それは大変すばらしい努力ですが、それだけでは、決して上達することがありません。それは、バイエルを読み続けて、ピアノを弾いたことのない演奏者と同じことになります。

 Webデザインは「表現」です。表現には、必ず「技術」を鍛えることが伴います。
 何度も何度も失敗し、同じ事を繰り返して手に覚えさせ、トレーニングを重ねながら、自分なりの「テクニック」を磨いていきます。本を熟読した後には、必ずその知識を「腕」に覚えさせるための時間が何十時間、何百時間と必要になるのです。

 Webデザインを作る、CGを作る、映像を作る事は、料理を作るのに非常に似ていると思います。
 いい素材を集め(写真/撮影素材/イラスト/文章)、それを加工し、見栄えがステキかつ美味しく、栄養のある(元気の出る)ものを作り上げる。料理の職人になる人は、様々な料理方法を生み出し、身につけ、舌を鍛え、更に美味しい料理を捜し求めていく。Webデザイナーも、映像クリエイターも、同じです。

 料理人はレシピを覚えるだけでは決して美味しい料理を作ることはできません。何度も塩加減を間違え、ゆでる時間を間違え、試行錯誤を繰り返しながら自分の味を求めていきます。そして、その失敗は現場ではできないですから、料理学校や自宅で一生懸命練習するのです。

 Webデザインだって、映像制作だって…同じですよね。
 今日もデジタルハリウッド渋谷校では、様々な受講生が、試行錯誤を繰り返しています。
 そうして手に染み付いた「技術」は、決して本を読んだだけでは得られない自らの「職人芸」になっていることでしょう。

 どんなにレシピが豊富な世界になっても、料理教室は廃れることがありません。
 一流のシェフを育てるスクールも、廃れることはありません。

 どれだけ情報が満ち溢れる世界になっても、デジタルハリウッドは必ず、いい「職人」を育て続けていきます。

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