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ドリームワークス来日記念『ハリウッド最前線レポート』

Dream1みなさん、こんにちは!
イベント報告リーダーの名取です。


今回は、先月8日に行なわれたスペシャルイベント、ドリームワークス来日公演『ハリウッド最前線レポート』の模様をご報告いたします!

ドリームワークスの事は皆さんもご存知かとは思いますが、シュレック、マダガスカル、森のリトル・ギャング等の制作を手掛けたハリウッド最大級の制作配給企業です。


『クリエイターを志したからには、目標は高く!』と言う事で、技術・環境・待遇の全てが最高峰であるハリウッドへの関心はやはり高く『将来は自分も!』と考えているクリエイターの卵の皆様が約100名も受講されました。

当日は開始30分前からドリームワークスの紹介映像が上映され、参加者の期待が徐々に高まる中、いよいよイベントが始まります。

今回特別講師を務めていただいたのは、
ドリームワークス アニメーション ビジュアル・デベロップメント シニア・アーティストという、アニメーションを作る過程のおいて、膨大な量の資料を駆使して作品の世界観やキャラクターの原案をデザインする役割を担うポジションで活躍されている日本人アーティストの伊藤頼子さんです。

【序章 ~学生時代の活動-ドリームワークス入社~】

伊藤さんは、学生の時からご自身のイラストで生計を立てる事を考えていらしたそうです。
ですが、最初に飛び込んだのは映画業界ではなく、意外にも絵本の執筆からキャリアをスタートされました。
学生時代のアルバイト感覚ではあったそうですが、日本の童話をモチーフとした作風は後にドリームワークスに入社する際に持参したポートフォリオの中でも決め手の1つとなったそうです。
日々の制作の活動が成功に結びつく・・・目標に対してまっすぐな線で結ばれる活動がもたらした結果なのでしょうね!
ちなみに伊藤さんはその後、アメリカの出版社より4冊の子供向けの絵本を発表されてます。

【講義内容 ~ドリームワークスでの活動~】

講義の中では普段目にすることができないストーリーボードやアイディアスケッチなどが公開され、一つ一つのクオリティーの高さに驚かされるばかりでした。
ですが、意外や意外。伊藤さんは自身の技術や作品に対して、昔から自信があったわけではないそうなのです。
様々なコンペの参加や、とにかく作品を作り続ける事によって少しずつ蓄積された自信が、現在のポジションを掴む上での原動力となっていったそうなのです。

講演にあたり、非常に細かいトーク内容を用意頂き、ズバッと核心から物を言われる伊藤さんの話は聞きやすく気持ちがよかったのですが、それでも上司の方(伊藤さんは「BOSS」と呼ばれてました^^)からは、

「もっと自分と自分のデザインを前面に押し出してアピールしろ」

等と言われるそうです。
とかく謙虚な日本人には馴染みにくい感覚なのだと思いましたが、そういった環境でもまれた方だからこそ、素晴らしい講演になるのだな・・・と改めて感心した名取でした。

※実際に参加者の方のアンケートの殆どに「期待していた内容よりも良かった!」と書かれていました!!!

【余談 ~コンペあれこれ~】

コンペの話題を少し掘り下げると・・・
ドリームワークスも出展した「SIGGRAPH」や、1960年に独立した世界最大規模、最古のアニメーション映画祭「アヌシー国際アニメーション映画祭」が有名です。

ちなみに!
「SIGGRAPH」では去年、日高晋作さんの卒業制作作品『BoNES』が入賞し、「アヌシー国際アニメーション映画祭」でも真島理一郎さんの卒業制作である『スキージャンプ・ラージヒル・ペア』が入選するなど、デジハリから数多くの作品が世界的なコンペで受賞しています^^

【質疑応答から抜粋】

参加者からの質問がこれほど沢山出た講演も珍しいのではないか?というくらいの質問が出た今回のセミナー。
その中から名取が感じ入ったものをご紹介します。

質問:「新しいものを創るときにどうしても何かを見て制作する事になると思います。それはオリジナルと言えるのでしょうか?」

回答:「私も例えば背景をデザインしようとした場合、様々なイメージ写真を見たりします。最近は殆どネットで見られるので便利ですね。でもそれらを見てデザインしたからと言って模倣とは一概に言えないと思います。
デザインのテイストは人それぞれにあって、同じ写真を見ても100人のデザイナーが100通りのデザインを提出してくるのがプロの世界です。私は社内の人間のデザインは誰のデザインか言い当てる事ができますよ。
それくらい、自分のテイストが出てくるんですね。自分が自信を持って提案できる力を身につけた時、原案があっても、オリジナルになると思います。」

自らの表現での「必勝パターン」とも言うのでしょうか。
伊藤さんは最初は何かの模倣から入っても構わないと、それがいつか自分の表現を見つけたときにオリジナルになると答えてくださいました。
この回答で今何かを制作中で、ちょっと行き詰っていた方は新しい何かが見えたのではないかと思いました。

【最後に】

自信は最初から持てるものではないのかもしれません。
大きなコンペやコンテストに出品する際に尻込みしがちになるかもしれません。
ですが、評価する側は、学生にしか作れない『新しい表現』を期待しているのです。

在校生・卒業生はすぐにでもチャレンジしてみてください!
また、これからこの世界に飛び込もうと考えている方はまずは『あなたにしか作れない表現』を探す勉強を始めてみてください。
もちろんデジハリも最大限お手伝いいたしますよ!

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