皆さん、こんにちは。講師の小倉いさくです。今回はイロイロな、映画のメイキング紹介です。
先ずは、「ブラックスワン」から。一番、CGを使っていると感じるのは、主人公のナタリーポートマンの両腕が黒い羽根になるカットでしょうが、それ以外にも鏡を使ったトリックがふんだんに出てきます。主な方法は、写り込んでいるカメラを、ちくちくと消す作業ですが、万華鏡のカット等はグリーンバックで撮影している様ですね。他にも、背中の湿疹をCGで置き換えたりと、様々なVFXが使用されています。
次に紹介するのは、「ハリーポッターと死の秘宝 Part1」です。当然、CGをふんだんに使用した映画なわけですが、学生の皆さんにも可能な事は、「色調整」ですね。特に、曇り空に効果を与えておどろおどろしい感じや雰囲気にする手法は是非とも、真似をしてもらいたいです。
最後は、「トロンレガシー」です。本作を制作しているデジタルドメインは、「ベンジャミンバトン」でも、リアルな人間を制作ていますので、その技術を使っているのでしょう。
他にも、ILMの公式Youtubeサイトには、「パイレーツオブカリビアン」「トランスフォーマー」「スタートレック」などがあったり、Weta Digitalは、「アバター」「Xメン」「ガリバー旅行記」のCGメイキングがありますので、興味のある方は是非見て下さい。「あ!こんな方法で撮ってるのか?!」と、感じてもらい、こんな映像作りたいと思ったら、本学のドアを叩いて下さいね。
*)VFXとはVisual Effect(視覚効果)の略です。主に、CGを使用しての映像的な効果です。一方で、SFX(特殊効果)は実際にミニチュアを爆発させたり、ワイヤーで人を吊ったり、本物の車によるカーチェイスなどの実写撮影における特殊な効果です。
小倉いさく
PS.ちなみに、トランスフォーマーシリーズを制作している、マイケルベイ監督はVFXよりもSFXを多用する方です。特に爆発シーンなどは、本当にドッカンドッカンやった方が、良い絵が撮れるとお考えになっての事でしょう。ぼくも、どちらかというと、SFX派ですかね。www