みなさん、こんにちは。小倉いさくです。
今回のブログはSIGGRAPH2012 in Los Angelsです!8月5日から8月9日まで開催された今回のシーグラフを5つの項目で写真を踏まえながら紹介しましょう〜。
【Emerging Tech】
意訳すると、「近い将来実現するかも知れない技術」と言うものです。その名の通り、実験段階ですが各研究機関や大学が、非常に面白い研究技術を発表しているコーナーです。
①手前の竹に触れると、鏡に映る竹からパーティクルが発生する綺麗なアート&テクノロジー。ディズニーの出展ですが、他にも葉っぱを使ったり、花を使ったりと不思議&アートの演出が上手でしたね〜。
②これ、平面の絵なんですけど触る部分によって質感というか触り心地が違うんです。不思議でしょ?実は、左手で電極を触っていて反対側の右手で絵を触るって仕組みです。とはいえ、視覚障害者の方に取っては「絵を感じられる」ので、良い仕組みだな〜と思いました。
③細かい砂が布の下にあるんですが、それに電圧をかけて固めたり緩めたりできるインターフェースです。左側の白〜赤のグラデーションで固さを決めた後に、実際に目の前の布を触ると柔らかさと固さを感じられるのです。
④バーチャルろくろをまわしてます。www
⑤手首に貼ったシールから電気がながれて、指の動きを制御します。あなたも、今日からプロのギタリスト!になれるという代物!すご〜い!!!デモでは、素人の方が琴で「さくら」を演奏してましたよ。
【Poster】
論文を1枚の大きな紙にプリントして、いつでも誰でも分かり易く閲覧出来る様になっているコーナーです。文字よりも写真や絵による説明が多いのも特徴の一つです。
①遠隔医療のシステムです。HMD(右)によって、目の前の患者さんを遠隔から治療するシステムです。
②真っすぐな円柱を実際に触るんですが、と同時に目の前のモニター上で曲がっている円柱を触っている映像を見せられるので、曲がっている様に感じてしまう。「触感<視覚で錯覚!」を利用したシステムです。人間て曖昧にできてるな〜と感じました。
③近未来のディスプレイ!指で空間を操作するインターフェイス。半透明のモニター越しに両手を操作して、フォルダを開いたりファイルを探したりする様子の写真で説明されていました。
【Exhibision】
機器展示です。新製品の発表や新サービスを見れて触れたり出来ます。
①リアルタイム合成です。綺麗に影が抜けてますね〜。
②ご存知、PIXARのブースでは「メリダ」がキービジュアルでした。
③3Dプリンターで出力したクリーチャーに彩色をしたものです。今年の流行?なのか、3Dプリンターの展示が多かった印象です。
④巨大な3D立体視のモニターでした50インチのモニターが2×7並んでるのは、圧巻でした。
【Production Sessions】
CGプロダクションによるセッションです。主に、映画のメイキングですね。
①映画「リアルスティール」の極悪男子(ノイジーボーイ)です。実物はかっこ良かったですよ!!!
②スパイダーマンのメイキングでは、廊下の格闘シーンなど勉強になりました
③メリダのメイキングは大にぎわいでした
④PIXARの新技術、『Open Subdiv』(Subdivision Surfaceのリアルタイム表示技術)はスゴい・・。
⑤Disnyのアニメーション、『Paperman』のメイキングでは、イメージ冊子が配布されました。
【Dream Works Animation SKG】
リグの稲垣君(卒業生)が所属するドリームワークスさんに遊びに行きました!オフレコ話を色々と・・・。
①塔です。ラプンツェルの塔のモデル?www
②カンフーパンダと記念撮影!
③オープニングのロゴマークの植木!
④めちゃ、広いです・・・。
⑤近くに高速道路がありうるさいので、スタジオには人工的な川が流れています。水の音で、車の騒音をかき消すんだそうです。『せせらぎの音ならば、聞いていても嫌にはならないでしょ?』という感じだそうです。
来年は、記念すべき第40回シーグラフ!場所は、ロスのお隣のアナハイムでの開催です!初期はアナハイムで行われていたそうなんですが、久々の凱旋のようです。杉山学長は行った事があるらしいのですが、僕は初めてなので楽しみですね!皆さんも、今から貯金して旅費をためてみては如何でしょう??
小倉イサク
PS.左の人、ご存知ですか?デニスミューレンさんです!思わず写真&握手してもらいました。ILMの視覚効果スーパーバイザーさんです。というか、『VFXの神キター』って思わず叫びたくなったと言えば、伝わるかな?