ニーハオ!講師の小倉イサクです。今回は、半年に一度の上海授業へ行ってきたのでご報告します〜。
今回の授業内容はズバリ『アニメーション』です。特にキャラクターを動かすキャラクターアニメーションに特化した授業を行いました。日本の学生も中国の学生も、モデリングは上手に作るのにアニメーションはイマイチな学生作品は数多く見られます。原因は、①モデリングは見たままをそのまま作れば良いがアニメーションは誇張や予備動作、事後動作と知っていないと出来ない事が多いこと、②日本の「ジャパニメーション」に代表されるリミテッドアニメーションを子供の頃から見慣れていると、フルフレーム(30fps)のアニメーションを作る「目」が養われていない、というコトが挙げられ、なかなかに難しい分野です。
そこで、今回はMaya2013から実装された機能のHumanIKを使って「動かす為の設定」は簡単に作成し、その分、講義(主にディズニーアニメーションスタジオが提唱する12の基本法則)を多くした授業を行いました。ご存知の方も多いかと思いますが下記です。
①伸縮(Squash and strech)
②予備動作(Anticipation)
③ステージング(Staging)
④「ストレートアヘッド」と「ポーズトゥポーズ」(Straight ahead action and pose to pose)
⑤「フォロースルー」と「オーバーラップ」(Follow through and overlapping action)
⑥「ゆっくり始めて、ゆっくり終わる」(Slow in and slow out)
⑦円弧を描く(Arcs)
⑧セカンダリアクション(Secondary Action)
⑨タイミング(Timing)
⑩誇張(Exaggeration)
⑪質感を描く(Solid draing)
⑫自己主張(Appeal)
そして、最後の課題は「登場する」です。これは、デジタルハリウッドの講座「アニメーションスタイル」に倣った課題です。どんな作品が提出されるか?今から楽しみです!!
PS
先日、僕がデジタルハリウッドに入学した際、お世話になったの尾形薫先生さんが急逝されました。本学の開学当初から尽力された先生で、様々なアドバイスや助言をして頂き大変にお世話になった方です・・・。非常に明るくて、面白く、酒が大好きで、ちょっとスケベで、毒舌家で、おしゃべりで、アニメ好きで、、、、と言葉を挙げたらきりがありません。
本当に、本当に、残念です。
ここに、ご冥福をお祈り致します。安らかに永眠しください。天国から見守って下さいね!カヲルさん!!!(「バーカ、やだよ。自分のケツはじぶんでふけや。」と言われそう。www)