【集中インタビュー連載：第2回】
グラフィックデザイナー・米澤さんが伝えたい「デザイン」とは
デジタルハリウッドの名門クラス「グラフィックデザイナー専攻」。これまで数多くのデザイナー、DTPディレクターを輩出したこのクラスが、7月の新カリキュラムから、大幅に内容がグレードアップ！DTPのスキルのみならずWebの知識も網羅して「デザインの全て」を学べる専攻に生まれ変わりました。今回はこのリニューアルを記念して、「グラフィックデザイナー」特集を掲載！
7月からのグラフィック講座は、現在はデザイナー業と共にデジタルハリウッド大学の講師を務める米澤緑講師が担当します。
米澤講師のクラスは常に熱い授業が展開されます。昨年10月に開講したクラスでは、ディズニーからの案件「ナルニア国物語」のポスターをクラスで制作するなど、現場の仕事を通じて数多くの経験をし、現在卒業制作を行っています。
米澤講師のグラフィックデザイナー専攻、第一期の卒業生、山本さんは現在フリーのグラフィックデザイナーとして映像作品のパッケージやラベルデザインの仕事を受注して活動中。また、仕事を離れてもストーンアクセサリー制作などを行っていますが、この専攻で学んだ知識は生きているとの事。
「やはり、デザインの基礎は紙媒体だと思います。」と語る山本さん
「米澤先生の授業では、徹底して文字の間隔、選び方、ホワイトスペース、そろえ方、素材の選定から整理方法まで、本当に細かく教えていただきました。作品を作るうえで必要な方法論を全て学べたのはとても大きな財産です。」
「確かに、今から学ぶ方からみれば、紙媒体の業界とWeb業界、全く違う世界のように見えるでしょうけれどもね…」
米澤講師はこのように語ります。
「でも、仕事としては同じものなんですよね。デザインの基本スキルとWebの知識、両方を持っている人材が求められてます。確かに紙媒体だけ、DTPだけという求人、仕事は減っています。けれど、それを『紙のデザインを学ぶのなんて、回り道』と結論付けるのは短絡的です。」
「Webのデザインはモニターで見ることを前提に設計されます。ある程度、表現の幅が制約された中で、見る人の目をとらえる工夫が求められます。ところが、ふだん私たちが手にとっている、ダイレクトメールや雑誌など、現実の世界での表現物は、種類も幅も色もモニターの中での仕事よりうんと広いのです。また、デザイナーが物をつくる現場では、モニターに向かう時間より、それ以前のアイデアを膨らませたり、ソースを探したり、自分の考えを現実のものにするためのプランを練るための仕事量のほうがずっと重く長いのです。
作品をモニターから外の世界に出力し、手に取って吟味することを繰り返すと、どんな方でも、文字や色にたいする感覚が鋭く磨かれていきます。失敗や成功を繰り返し体験することで、デザイン力が確実に速攻でアップします。
Webサイトを作る技術は、デザイン業界を泳いでいくための必須テクニックのひとつです。グラフィックの基礎が整った上にWebのスキルを積み上げた方は、とても高いレベルの美しい作品を作れるようになりますよ。」
最後にこの専攻に興味を持つ方へ一言
「広告や雑誌の会社はもちろん、Webの業界でも、将来デザイナーとして仕事がしたい！と思っている方には、グラフィックデザイナー専攻は最短距離です！。遠回りのように見えますが、勉強の順番はとても大事です。パソコンやソフトスキルは業界に入ってからでも身につけることができます。ベースにデザインの方法や考え方をしっかり身につけることが大事です。この専攻では、それをしっかりお伝えいたします。」
米澤緑 プロフィール
1987年、東京造形大学デザイン科卒業。広告制作プロダクションのデザイナーを経て、1989年、株式会社資生堂ザ・ギンザ入社。商品企画と宣伝制作に携わる。2004年よりフリーランス。南風堂を立ち上げ、Webデザインとブックデザイン、造本の仕事を中心に活動中。デジタルハリウッド講師。
7月開講の「グラフィックデザイナー専攻」では、業界のニーズに合わせ、雑誌、パッケージ、ポスター、Webと様々な表現の分野に対応した講座として、全ての「デザイナー志望」の方へ向けた講座として渋谷校にて開講します！
PhotoShop,Illustratorと云うオペレーションソフトの使い方はもちろんのこと、入稿のテクニックから文字校の考え方、ホワイトスペースのとり方にフォントの選び方まで…実際に現場で仕事を任されたときに自分で価値判断ができる人を育てていきます。
ご興味のある方は、ぜひこちらから説明会・授業見学会にご参加ください！
現在、火・木・土・日の10時30分～21時までWeb/DTP系の授業を開講中！
バックナンバーはこちらから
第1回-DTPディレクター・水木さん「DTPの求人数は減っているのか？」
第2回-グラフィックデザイナー・米澤さんが伝えたい「デザイン」とは
第3回-卒業生・野口さん「DTPクラスでも、Web業界から求人が来ました」
第4回-カラーコーディネーター・秋元さん「パソコンを捨てよ、町に出よう」
第5回-渋谷校・根鈴啓一「グラフィックデザイナー専攻は何を目指しているのか？」
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