みなさん、こんにちは。講師の栗谷幸助(くりやこうすけ)です。
ワタシは 大学を始めとして、専門スクールやオンラインスクールで教鞭を取らせていただいています。講師業というのは、専門分野についての知識を深めていき、そして それを学生に対して単に提供をしていくことが主な業務のように思われがちです。もちろん、専門の科目を持った講師ですから、その部分は業務の大きなところを占める訳なのですが、現在の教育においては 伝えるべきものを「いかにして伝えていくのか?」という教育手法の部分に大きな注目が集まっています。
それは、授業の進め方であり、身振り手振り・話し方であり、学生の理解の把握であり、そして使用される教材であると思います。幸いなことにワタシは、大学では 直接 生の学生を前に授業を行なう機会を持ち、専門スクールでは 映像教材の講師を務めさせていただき、また オンラインスクールでは インターネット回線を利用したライブ配信授業を担当させていただいています。そして、それぞれの状況下では 話し方ひとつをとっても大きく変わってきます。
例えば オンラインスクールでの授業では、受講生は基本的に1時間半ほどの間、PCの画面をじっと眺め続けながら受講をすることになります。リアルな教室での授業と違い、お互いの空気感を感じづらい状況にありますので、講師は やや大げさなくらいの抑揚をつけた話し方である必要がありますし(画面を通すことで ちょうど良くなります)、また 使用するスライドに記載する文字を あえて減らし、直接 授業中に手書きで記載をすることで、画面に動きを持たせ 授業に集中をさせるといったことを行なう必要があります。
また、使用する教材についてはどうでしょうか? 自学スタイルであるオンラインスクールの場合には、丁寧な解説がされた紙のテキストの方が最適であるかもしれませんし、通学スタイルである大学や専門スクールでは、講師の生の解説を聞きながら 分かりづらい部分を即時的に理解するために、検索性の高い電子書籍のテキストを利用することが適しているのかもしれません。
このような教育手法に関する様々な試行錯誤が、専任講師という立場では大きな業務としてある訳ですね。現在 進めているものの中には、まだ 現時点では発表できないものも多々ありますが、しかるべき機会に また このブログで随時 紹介できればと思っています。