みなさん、こんにちは。講師の栗谷幸助(くりやこうすけ)です。
昨日11月25日のこととなりますが、「千葉県私学研修集会 - 情報科研修会 -」に参加をさせていただきました。千葉県私学研修集会とは、千葉県下の私立高校の先生方が「教科に関する教員の研修を通じ、教員の資質の向上を図り、学習指導の強化・研究に資する」研修会です。
今回は、情報科の先生方の研修会ということで、本学・杉山学長による講演会と高校教諭による公開研究授業の大きく2部構成で実施され、ワタシは公開研究授業の講評を行なう助言指導者としてご招待をいただきました。
杉山学長による講演「デジタルコンテンツ産業概論」は、コンピュータの歴史をひも解きながら、ワタシたちの環境にデジタルコンテンツがどのように浸透して来たのか、そしてどのような広がりをみせていくのかという「未来」を感じるお話です。ワタシ自身はこの講演を何度か拝聴させていただいているのですが、何度 伺っても そのたびに未来へのワクワク感を感じさせていただいています。高校の先生方も「1時間半(講演時間)がアッという間だった」「普段の授業では、(情報分野の)これまでと現在について学生に指導をしているが、今後は未来も語って行きたい」というような感想が寄せられていました。
そして 午後からは「情報A」と「情報と表現」という2つのクラスの公開研究授業。50分の授業を半分ずつ拝見させていただきました。
「情報A」の授業は、情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識と技能を習得させる授業ということで、今回は 不正アクセス・情報セキュリティに関する知識を身につける座学と、パワーポイントのスライドマスタの使い方を学ぶ実技で構成されていました。
座学部分に関しては、プリント教材などを使用しテンポの良い語り口で、また最新の事例なども織り交ぜながらお話を進められていらっしゃいました。そして、授業中盤からは実技の授業へ。この「場面転換をする」ことで、学生の集中力を切らさない授業進行の上手さに大変感銘を覚えました。
続いて「情報と表現」の授業は、情報を適切に表現をする能力と態度を育てる授業ということで、今回は学校紹介をテーマに学生がパワーポイントデータを作成し、実際にプレゼンテーションを行なう内容となっていました。
ワタシが教室に入った時には ちょうど男子学生がプレゼンテーションを行なっている最中だったのですが、まず感心させられたのがその学生が物怖じすることなく、快活にプレゼンテーションを行なっていたこと。指導されている先生が普段から「自分を表現すること」を強くおっしゃられているんだろうな、と感じました。
また、授業の冒頭にはプレゼンテーションに必要な3つのポイント「声の大きさ」「わかりやすさ」「メリハリ」を意識するように伝えていらっしゃったようで、生徒全員に配布した評価表は この3点のみを評価するような書式になっており、プレゼンテーションを行なう学生だけでなく、聞く側の学生にも3つのポイントがしっかりと意識できる授業構成になっており、こちらもクオリティの高い、とても素晴らしい授業だと思いました。
このような場に参加をさせていただくと、大切な思いでご指導いただいた学生をバトンタッチさせていただいているのだということをヒシヒシと感じます。ワタシたちは、しっかりとした下地を持った学生に対して、 未来を切り開く より高度な表現手法を伝えていかなければならないのだな、ということを改めて思う一日となりました。