こんにちは。
デジハリ・オンラインスクールのマネージャーの高橋です。
年が明けて、もうそろそろ2月になってしまいますが
今回は正月に食べるお雑煮の話題をさせていただきます。
皆さん、地域によってお雑煮の作り方が異なることは
ご存知の方もいると思いますが、変り種お雑煮の横綱と
言われているお雑煮をご存知ですか?
それは、香川県の「白みそ餡餅雑煮」です!
香川県出身の私にとっては
幼い時から慣れ親しんだ味で何の違和感もありませんが、
初めて見聞きする人は必ず
「え~~~甘い白みそと餡餅!?」と仰天します。
でも、これにはきちんとした理由があるんですよ。
香川県は讃岐三白と言われる高級砂糖「和三盆」の産地でした。
しかし庶民にとって甘いものは戦後まもない頃まで大変なごちそうで、
それ以前は庶民が砂糖を口にできたのは、
病気をした時や盆、正月などの時くらいだったそうです。
もちろん白みそも特別な時だけしか使えなかったそうです。
そんな時代、ふだんは質素に暮らしていた香川の人達が、
「せめて正月くらいは和三盆の産地らしく甘いものを」と
考えて作り出したといわれています。
さてそんな「白みそ餡餅お雑煮」とはどんなもの?
と気になると思いますが、
一例として我が家のお雑煮をご紹介します。
まず基本は甘い白みそ汁に、砂糖餡の丸餅と
大根とニンジンの具を入れます。
家によっては油揚げ、豆腐、里芋、
ゴボウ、白菜、春菊、三つ葉、ネギなど
具は異なりますが、
私が作るお雑煮は、先人たちの「せめて正月くらいは」
という精神にもとづきアレンジを加えて、具沢山に
かまぼこ、カイワレ、里芋、ネギ、ゴボウ、地鶏、新巻シャケを加えます。
これが我が家の雑煮です!
具沢山すぎて具が汁に浸かっていない状態ですが・・・。
地鶏と新巻シャケを加えるのがポイントです。
地鶏の脂と旨み、新巻シャケの脂と塩辛さが
甘い白みそ汁と餡餅に絶妙にマッチします。
このお雑煮、正月から20人前ほど作って
お世話になっているご近所の皆さんにふるまったのですが、
食べる前は「え~~~白みそと餡餅!?」と驚いていましたが
食べだすと「美味しい!」と、とても喜んでいただけました。
下記、簡単ですがレシピを記載しておくので、
皆さんもぜひ挑戦されてみてください。
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【材料】
砂糖餡の丸餅、白みそ(こんぴらみそ推奨)、金時ニンジン、大根、
お好みの地鶏、かまぼこ、新巻シャケ、カイワレ、里芋、ネギ、ゴボウ。
【作り方】
1.金時ニンジン、大根、里芋、ネギ、ゴボウ具を輪切りにする。
※輪切りにする理由は今年一年が丸く収まるようにとの
意味が込められています。
2.新巻シャケ、地鶏を適当な大きさに切る。
3.鍋に水、煮干、昆布を入れて極弱火で煮る。
4.灰汁(アク)を除いてザルで漉し、鍋に戻して汁を煮立てて具を入れる。
5.具に火が通ったら、火を止めて白みそを溶かす。
※白みそが甘すぎると感じる場合は、好みに合わせて
赤みそをブレンドするといいですよ。
6.餡餅を焼く。
※家によっては煮る場合もあります。
7.餡餅をお椀にいれ、汁と具をそそいで、カイワレを乗せて完成!
※カイワレの代わりに海苔や春菊などでもかまいません。