2010/10/27

映画『トロンレガシー』試写会イベント

皆さんこんにちは。講師の小倉イサクです。二週に一度、更新している僕の担当ブログですが、昨日のイベントの報告をしたいので特別更新です!

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実は、昨日、映画『トロンレガシー』(http://www.disney.co.jp/tron/)の特別試写会へ行ってきました。というのも、配給のディズニーさんが新しい宣伝方法を模索中との事で、その一環として学生の皆さんに見せて、その感想をツイッター(http://twitter.com/#!/TRON_movie_jp)やブログで発信して欲しいという依頼でした。そこで、スクール生や大学生と一緒に、総勢40人弱で見てたので、報告します(写真は、見終わった後に、僕が司会で座談会を開いている様子です)。

先週末に開催された東京国際映画祭でも上映された25分版でした。ストーリーに関してはさておき、技術に関しての報告をしたいと思います。実はアバターでも使われたSony CINELTA シリーズの新製品(CINELTA F35)を投入しての撮影だったそうです。これを用いて1500ものショットを撮影し、ビジュアルエフェクトを加えたものです。これにより、『非常に自然な奥行き感のある絵』を表現していたので立体視というのを忘れてしまう程でした。

また、エイジングという技術も素晴らしいものがありました。これは、ある俳優を年老いてみせたり若く見せたりする手法で、映画「ベンジャミンバトン〜数奇な運命〜」で、用いられた手法です。実は、この「ベンジャミンバトン」を製作したデジタルドメイン(http://www.digitaldomain.com/)さんが「トロンレガシー」も制作しているので、その時の技術を使っているんだと思います。

トロン
というわけで、12月17日(金)世界同時公開をお楽しみに!この冬、一番の立体3D映画です。

イサク

2010/10/26

韓国コンテンツ学会、会長が来校

こんにちは。教員の高橋です。
今回は、先日本学に来校された韓国コンテンツ学会の活動を紹介したいと思います。
日本の「コンテンツ学会」は東京大学、慶応大学、本学が中心となって2008年に設立しました。本学の学長も副会長に就任し、私も理事として参加しています。
本学会は、コンテンツ関連の緒問題に関する学術的研究の推進や人材育成に加え、表現の創出、技 術の開発、ビジネスモデルの設計、政策の立案等を通して、創造社会の実現に資することを目的とします。

学会のドメインはコンテンツに関する「産業」「政策」「技術」「表現」の4つの領域を中核とした、学際的志向性の強い学会を想定し、。会員の専門分野等により、適宜分科会や研究会等を設立し、活動を進めています。

そのような流れの中で、帝塚山大学が文部科学省から「派遣型高度人材育成協同プラン」の企画が採択され、昨年度、中国、韓国、日本の研究者によるコンテンツ人材育成のシンポジウムが開催され、私も日本のコンテンツ分野の人材育成の取り組みについて講演させて頂きました。

その流れを受けて、本年度帝塚山大学にて韓国コンテンツ学会の大会が12月17日~19日に開催されます。
今回は、日本の研究者も参加してほしいということで、私に相談があり、日本のコンテンツ学会の代表として研究発表を行う予定です。

韓国コンテンツ学会は、日本のコンテンツと概念が若干異なり、健康や観光などの分野も入るらしく、まさしく学際的な学会です。今回の大会に参加する方は韓国の研究者は200名近いともお話されており、非常に盛んなようです。

世界に広がるコンテンツ研究のネットワークは非常に有意義なものです。
私も非常に楽しみにしており、その研究会の模様はこのブログで後日紹介したいと思います。

また、これを気に日本のコンテンツ学会も活動を活性化させる予定です。

詳細は後日。ぜひ、ご期待ください。

※画像は向かって一番右側が帝塚山大学の高先生、私の右隣が韓国コンテンツ学会の会長です。

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2010/10/22

中国清華大学講演

皆さんこんにちは。講師の小倉イサクです。今日のブログは、先週末に中国の清華大学(http://www.tsinghua.edu.cn/)で開催されたシンポジウムに関しての報告です。
ちょっと、長文ゴメンナサイ!

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01 さかのぼる事、約一ヶ月前、、。尖閣諸島の「せ」の字も話題にならない時期に中国の清華大学のサイ教授の姪ッ子さん(本学大学院生)から、シンポジウムのゲストスピーカーを頼まれました。清華大学を早速wiki(http://ja.wikipedia.org/wiki/清華大学)したところ、とんでもない有名校だと知り、そんな所で僕が何をしゃべるのか?と不思議に思っていると正式な招待レターが来て、I.C.A.E(International Conference on Animation Education)という会議でアニメーションの教育に関してのスピーチを依頼する旨でした。それに、本学も中国からの留学生が多い事から、一度くらいは中国へ行くのも良いかなと思い、講演することにしました。


02 が、しかし!釣り船衝突問題から始まった一連の尖閣諸島に関してのニュースを見て、初の中国でもあるし非常におっかなびっくりで行く事になり、正直、何が起こるのかとドキドキしながらの機内でした。ですが、行ってみるとなんのことはなく、スゴく普通の滞在だったのは『マスコミの騒ぎすぎ』だったのでしょう。因に中国での反日運動とその暴動に関しても帰国後に知ったほどです。それと、Internet環境は、TwitterはWifiからはつながらず、iPhoneからツブヤイていました。Yahoo Japanはつながったんですけど、、。これが、中国のファイヤーウォールか!と実感しました。




小倉先生 _101016 (7) さて、実際のシンポジウムですが3日間の非常に興味深いカンファレンスでした。中国のアニメ業界に関しての苦言や提言あり、台湾の有名な漫画家(アニメーター)の方は『中国の伝統を表現しなさい』という若者に向けての叱咤激励であり、アメリカの大学からは『アニメーションに関しての現在、過去、未来』の話だったり、テレビアニメのプロデューサーの方は『世界で売る為のコンテンツ』という主旨でありと、非常にバラエティーに富んでいました。







04 僕の講演内容は『デジタルハリウッドに於ける3DCG教育手法』と、題しましての講演です。卒業制作をいくつか見せながら、どういう制作行程で行ったのかを具体的な日数で説明したり、その制作指導に関してのワンポイントアドバイス例を上げたりと、具体的な手法に関しての説明です。また、これからCGアニメーションを制作する大学生へ向けて『映像はコミュニケーションの為の道具です』という事や、『作りたいものを作る事の楽しさ』を説明しました。公演後には握手やサインを求められたりと、現地の学生には通じた感じがしました(写真は、講演記念の「僕の手形」です。学校に飾るそうです!!恥ずかしい、、)。



中国では、アニメーションを未だ「事業」と捉えている方が多く、「産業」にはなっていないという実情があるそうです。又、日本の手塚治虫先生や宮崎駿監督の様な「アニメを牽引する人」が居なかったせいで、文化としても発展途上だと仰っていました。彼ら自身、「面白いコンテンツが出来ない事」に危機感があるそうです。その点、日本ではジャパニメーションだったり、押井守監督や庵野監督などの次の世代も生まれており、ヲタク文化も浸透したり、宗教や文化のタブーもありません。日本とは、まさに、コンテンツを制作する上で、『非常に整った環境』なのです。

この「スゴく当たり前の環境」を「至極普通」に感じていませんか?実は、違うのです。学生の皆さんも、この恵まれた環境を享受するだけではなく、是非とも『コンテンツ制作』という側に立って、物作りをしてみませんか?

最後に、私をご招待して頂いたサイ先生と通訳の中山さんに感謝の意を。非常に楽しかった3泊4日、ありがとうございました。

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イサク

2010/10/19

Pixarのシニア・サイエンティストが来校!

こんにちは。教員の高橋です。今回は海外から来日されるゲストの方との接点が多い週でした。
この時期は日本政府が国を上げて日本のコンテンツを海外のバイヤーへお披露目するJAPAN国際コンテンツフェスティバル (通称コ・フェスタ)の真っ只中であり、コンテンツ分野で海外の方が多数来日しています。
その中から、私の授業や特別講座にゲストで参加いただきました。

まずは、中国の杭州にある浙江大学コンテンツビジネス研究センターで副主任を務める夏 瑛先生とアニメ制作会社玄機科技信息技術有限公司(STAR Q)総経理を務める沈 楽平さんに「デジタルコンテンツ産業概論」の授業にゲスト参加してくれました。
夏先生とは以前から交流期間が長く、私も同大学の客員教授を務めさせていただいており、毎年杭州に行って特別授業を行っています。

さて、夏先生と一緒にいらした沈 楽平さんが監督を務めるアニメーションは、中国のアニメランキングで日本アニメがそのほとんどを占める中、唯一ランキングされている中国で大人気の作品を制作しるのです。内容は中国の歴史の武将が登場する日本の大河ドラマともいえるものです。
しかし、表現は最新の3DCG映像。これが毎週テレビで放送されているというのは、製作期間を考えるとすごいことです。

日本ではあまり知名度がありませんが、中国から来る留学生が本学では大人気でした!
中国のアニメーション産業の現状を理解し、そして今中国のアニメで人気作品のクリエイターとの触れ合えたことは、本学の学生にとっては非常に有意義な授業になったようです。
その記念画像は以下です。※私の左が沈 楽平さん、そして右が夏先生です。

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そして、この日は夜に特別講義を開催しました。
この日は、あの世界的人気映画を製作しているPixarです。

CGアニメーション作品で世界的なヒットを飛ばし続けるPixar。
その魅力的な作品づくりは、最先端CGテクノロジーの研究開発に支えられています。
今回は、Pixarが誇るシニア・サイエンティストであり、世界最大のCGとインタラクティブの国際会議 ACM SIGGRAPHにおいて、
「モンスターズ・インク」等でのキャラクター表現技術でCG功労賞を受賞したMichael Kass氏を迎え、
Pixarの魅力を支える最先端CG技術について講演していただきました。
会場は満員御礼!

内容は『Pixarの魅力を支える最先端CGテクノロジー』と題して、初心者の方にもわかりやすいように丁寧な説明と
映像素材で観衆を惹きつけていました。
ということで、長い1日ではありましたが豪華なゲストに触れ合えて、有意義な時間でありました。
このような場を学生に提供することも教員にとっての責務であり、学長室に所属している
私としても学生に良い刺激を与えられたのではないかと思っております。

このような刺激の多いエンタテインメントな大学のデジタルハリウッド大学は、やはり特別ですね。

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2010/10/15

小さなクラスに広がる世界

みなさん、こんにちは。講師の栗谷幸助(くりやこうすけ)です。これまで、専門スクールやオンラインスクールでの授業風景をお届けして来ましたので、今回のブログでは 大学での授業の様子をご紹介したいと思います。

大学では「Webサイト構築演習 I」「Webサイト構築演習 II」という授業を主に担当させていただいています。共に1・2年生を中心としたWebデザインの基礎を身につける授業で、前期に行なわれる「Webサイト構築演習 I」では (X)HTML と CSS の基礎を、後期に行なわれる「Webサイト構築演習 II」では JavaScript と Flash の基礎を中心に指導をさせていただいています。

Entry03_01 当大学は 留学生が非常に多く、国際色豊かなキャンパス風景が特徴です。これまでワタシが担当させていただいたクラスでも、中国や韓国を始め アジア各国からの留学生が履修をされていました。そして、この9月から始まった「Webサイト構築演習 II」の授業では、26人のクラスの中に、さらにドイツやフランスといった欧州からの留学生も履修をして、頑張っています。さながら、小さなクラスの中に世界が広がっているような光景です。

というのも、デザインの授業を行なっていると、課題作品などに その国独特の色使いや表現を見ることが出来るんですね。「こんな彩度の高い色の組み合わせで、配色は行なわないよな!」なんて思わせるようなものも、それは日本人的な感覚であって、各国では 当たり前のもの、気持ちの良いものだったりする訳です。そんな様々な表現を1つのクラスで共有しあえる大学生のみなさんは、非常に恵まれている環境にあるのではないかな、と思います。

さて、そんな雰囲気の中 学習が進んで行く授業ですが、現在 学習をしているのが JavaScript です。こちらは、どちらかと言うと「文字とにらめっこ!」というような状況で授業が進んで行きます。多くの学生が眉間にしわを寄せながら 難しそうな顔をして、画面をじーっと見ています。でも、思い通りに動いた時に見せる ふとした笑顔が、こちらから見ていると 非常に微笑ましくもあります(笑)。

そんな少しづつの笑顔を積み重ねて行くことで 基礎をしっかりと身につけ、それをもってゼミへと進んで行ってもらいたいものです。そして、ワタシが楽しみにしているのは 期末に行なわれる最終課題の発表、それは 小さな万国博覧会なのです!

2010/10/13

Ipadで教育が変わる

こんにちは。教員の高橋です。
今回はちょうど連休があり、本学では学園祭が行われていました。私はというとひたすら原稿執筆に追われる日々でした。
さて、そんな毎日の中で現在、本学では、今年の5月にプレスリリースしました「電子書籍を活用した教育スタイル創造研究会」の活動も序盤の骨子作りが序盤を迎えています。
そもそもこの研究会は、デジタル・ナレッジ、デジタルハリウッド、ボーンデジタル、ワークスコーポレーションは、など出版社、eラーニング会社、教育機関が一体となってiPadなどのメディア端末と電子書籍を教育現場で活用することを目的した研究会です。
ボーンデジタル、ワークスコーポレーションが権利を有する出版物を電子書籍化し、デジタル・ナレッジがiPadなどのメディア端末に搭載したデジタル教材のプロトタイプを作成。これをデジタルハリウッドが運営するスクール・大学・大学院の講師や学生が実際に学習で活用することで、その効果や課題を検証し、実際の教育現場での使用に耐えうる運用効率性と、高い教育効果を発揮できるデジタル教材の開発を進めというものです。
その一連の議論の中で、国も既に動き出しています。
総務省では「2015年までに全ての小中学校の生徒にデジタル教科書を整備する」というビジョンが掲げられ、文部科学省では2020年までにデジタル教科書の導入を検討しています。
そんな中で一冊の本を出版されました。「ipadで教育が変わる」という時代の流れに沿ったコピーの本です。その著者である矢野耕平さんとお会いし、デジタル教科書やそれらを用いた日本の教育について議論をしました。矢野さんは自らが経営する塾「株式会社スタジオキャンパス」でもipadを導入して教科書の検証を行った人でもあります。
非常に有意義な議論で、今後はお互いに協力関係を築いていきましょうという事で本日の議論は終了。
今、日本全国の小、中、高、大学がこれらのデジタル教科書、教材に注目しています。
今後の日本の教育はどうなるのか?
デジタル教科書、電子書籍の活用、皆さんも要チェックしてみてください!

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2010/10/13

CEATEC JAPAN(シーテックジャパン)

皆さんこんにちは。講師の小倉イサクです。今日のブログは、CEATEC JAPAN(10/5~10/9@幕張メッセ)に関してです。まさに、本日、行ってきたばかりなので、そのホットなネタを画像たっぷりで報告します。

001 先ずは、ニュースでも放送していた日立さんの出展物です。これは、非接触型パネルで、操作する人の正面にあるセンサーで腕の動きを読み取り、タッチパネルの様な操作ができます。大きく異なるのは、手の手前、奥を認識する事でより複雑な操作を可能にしている点です。

002 次は、シャープさんからこの冬に発売される『ガラパゴス』という電子書籍リーダーです。非常に軽く、手のひらサイズで片手で操作出来るという点がiPadと異なるところでしょう。電子書籍のコンテンツ次第のような気がします。

003 さて次は、4Kの画像解像度で立体視を見る為のシステム(日経エレクトロニクステクノロジーシアター/産業技術総合研究所)です。写真は、そのためのカメラです。解像度がここまで高いと、立体視なのに文字までちゃんと読めてしまうというのにビックリでした。

IMG_0320 次は、日立さんの『超短投写プロジェクター』です。82cmという短い距離から、80型サイズの映像を投影するプロジェクターです。この距離だとスクリーンの前に立っても人影が映りませんのでプレゼンには最適です。さらに、センサーも追加出来るのでマウス操作を指で行えるインターフェイスも非常に面白いものでした。

IMG_0329 最後は、僕のシュミでwww!で選びました。『スタジアム3D自由視点』(自由視点VOD配信サーバ技術)という代物です。KDDIさんが出展していたもので、サッカースタジアムなどで撮影した1つの映像素材を元に、異なる視点でその映像を見れるというものです。皆さんが御存知なのは、車の四方に配置したカメラで周囲を擬似的に作成し、上空から見た様な映像を車内から見れるというものがあります。これは、ワイドレンズを使っての仕組みで、本システムとは全く異なります。『スタジアム3D自由視点』は1つの4K映像から、人物部分を抜き出し、仮想カメラで操作したカメラ視点のグランドに、人物を再配置するという仕組みです。これで、次回のWCを観てみたいと思いました!

ソニー、パナソニック、日立、シャープさんなどの大手メーカーは立体視用テレビのオンパレードでしたが、小さなブースでも面白い発見があるのがCETECの良さです。明日まで開催なので、お時間がある人は是非、行ってみて下さい。

2010/10/05

アニメ満載の週

こんにちは。教員の高橋です。

先週はアニメ関係者との打ち合わせや会合が多い週でした。今回はその模様をお伝えしようと思います。本学では、アニメ業界に興味を持つ学生が多く、特に留学生はアニメを学ぶために日本に来て本学に入学したほどです。

本学は付設機関として「国際アニメ研究所」を設置しており、本研究所のマネジメントも私のほうで担当しております。そういった背景もあってアニメとの接点が非常に多いです。

今回は、私が今進めているアニメ書籍の取材でTVアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』や『らき☆すた』『けいおん!』で絶大な人気を誇るアニメーション制作会社「株式会社京都アニメーション」の八田社長の講演会に参加してきました。京都アニメーションは地方でアニメを制作し続けて25年という偉業を達成した会社です。地方制作会社という事もあって近隣で外注を出せる制作会社が無い事もあって、演出、作画、仕上げ、美術、撮影、デジタルエフェクトまでのプロダクション作業を社内で行なえる体制を構築しています。

地方という立地でアニメ制作に万全な環境がない中、大ヒットアニメを生み出している京都アニメーションは当然アニメのファンからは絶大な支持も納得できます。

そんな八田社長の講演も満員御礼の状態でした。

また、サプライズゲストとして「けいおん!!」の監督を務めた山田尚子さんも登場し、会場のボルテージは最高潮!

学生の参加も多かった講演会はあっという間に終了しました。その後の交流会では、この講演を企画し、ゲームの下請け会社として著名な株式会社トーセの齋藤社長と八田社長とお話をさせて頂き、業界の現状や今後の行方など熱い話に花を咲かせてきました。

IMG_0049 ※左が斉藤社長、右が八田社長。

また、翌日はアニメ制作会社の業界団体である日本動画協会が主催する「アニメ人材育成・教育プログラム制作委員会」に参加。教育研究機関の委員として大学教育の現状を意見させて頂きました。この動画協会の事務局長が最近交代され、以前ADKで活躍されていた両角さんが現在事務局長として活動されています。同時に動画協会の理事長は株式会社ぴえろの布川社長。布川社長には書籍の執筆でもご協力いただいているので改めて感謝の礼を述べさせて頂きました。

IMG_0076 ※左が布川社長、右が両角事務局長。

2010/10/01

毎月 世界のみなさんと「はじめまして!」

みなさん、こんにちは。講師の栗谷幸助(くりやこうすけ)です。今日のブログはオンラインスクールでの授業の様子をご紹介したいと思います。

テキスト学習を中心とした「デジハリ通信課」に、インターネットによるライブ授業を加えて2005年6月にスタートしたのが「デジハリ・オンラインスクール」です。

パソコンとインターネットさえあれば、いつでもどこでも学習することが出来るスタイルを採っているいうこともあり、それこそ「北は北海道から、南は九州・沖縄まで」という言葉の通り、全国各地 いやいや 海外も含め とても多くの方にご受講をいただいています。

ほぼ毎月のペースでメインのコース(7ヶ月間)が開講していますので、開校時より講師を担当させていただいていることもあり、これまで たくさんの受講生とお会いすることが出来ました。

Entry02 オンラインスクールの受講生は、初心者の方が中心です。ところが、インターネットを介して受講をするということは、通学スクールなどと比べると 学習環境をご自身で準備しなければならないなど、苦労のある部分も多いかもしれません。

ただ、あらゆる仕事の現場でパソコンやインターネットが利用される昨今、Webデザインの制作スキルを身につけることと合わせて、パソコンやインターネットのリテラシーを持つことは とても大切なことだと思います。そういった意味では、オンラインスクールという学習スタイルは、とても実践的なのではないかと考えています。

また、コミュニケーションがインターネットに限られてしまうということも不自由に感じられるところかもしれません。ところが、逆にそのことでメールやSNS、SKYPEといった手段を積極的に活用している様子が伺えます。そして、ライブ授業の際の集中力たるや ものすごいものを感じるのです。通学生にない「学習に飢えている感覚」、これは 必ず大きな成長に繋がるものだと思っています。

さて、オンラインスクールではメインのコースとは別に、受講生・卒業生の方に向けて 学習テーマを絞った講座も不定期に開講しています。今週の火曜日からは、ロゴ制作のスキルやノウハウをお伝えする『実践ロゴ制作概論』(1ヶ月間)がスタートしました。3週間の講義を経て あるテーマをもとに作品制作を行なっていただき、最終日には「作品講評会」を行ないます。

学習意欲の高い受講生が 1ヶ月という短い時間の中で どれだけの成長を見せてくれるのか、作品講評会をいまから楽しみにしています!

2010/09/28

大学院にて「プロデュース原論」の授業

大学・大学院教員の高橋です。

今回は私が大学院で指導している授業「プロデュース原論」について触れたいと思います。

本学の大学院は、従来の研究者養成が目的である大学院ではなく、高度な職業人を育成するための専門職大学院です。

そこで目指す職業は『プロデューサー』です。プロデューサーは広範囲な活動に関わるため、学ぶべき知識は非常に多いです。

例えば、コンテンツの契約等の知識からビジネスモデルを作成するための知識、さらには変化が目覚ましいITスキル、またものづくりにおいて欠かすことの出来ないクリエイティビティなどはこのICT、ビジネス、クリエイティビティという三つの輪がはじめて融合してプロデューサーの基盤が形成できるといっていいでしょう。

ですので、プロデューサーになるためのスキルとしての授業は多数あります。

しかしながら、そもそも「プロデュース」という言葉はどういった意味を持つのでしょうか?

通常は動詞もしくは名詞として使われており、和訳するとき的確な日本語が見当たりません。そして映画やテレビ等の映像コンテンツの充実に伴う映像産業への注目度の高まりにより、そこで用いられていた「プロデューサー」と呼ばれる職名が、明確な定義を持たぬまま、英語と同様な用法をもつ言葉として映画以外のさまざまな分野においても普及した現実があります。

そこで本授業では、「プロデュース」とはいったい何なのか?という事を各個人で体得するため、毎回様々な業界で「プロデュース」に携わっている方々をゲストに迎え、各々の視点から解説していく形式をとっています。

この授業は今年からスタートした新科目で必修授業となっており、全員が履修することになります。そのため、私も毎回力が入る授業の一つです。

今回のゲストは、経営コンサルタントとして活動し、著書「プロデュース能力―ビジョンを形にする問題解決の思考と行動」でも注目されている佐々木直彦さん、さらにプロデュースはビジネスだけの場で行われるものではないという私の理論から、ソーシャルプロデュースというカタチで活動し、グッドデザイン賞を2年連続で受賞し、NPOについて著名な『特定非営利活動法人 放課後NPO アフタースクール』代表の平岩国泰さんをお招きし、2回の授業で合計180分の時間を使って、それぞれの「プロデュース」について授業を行いました。

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佐々木さんの理論では、プロデュースとは【一つのビジョンのもとに人々の力を借りて「新しい何か」を創りだし、現状を変えること】と定義しています。そして今のこの時代こそプロデュースという手法が企業や各個人においても必要であると熱弁を頂きました。また、平岩さんからはNPOは非営利組織で利益を目的としない団体ではあるが、NPOにおいてもビジネスモデルが必ず必要である。その意味においてプロデュースで一番大事なことはその人間の志だという言葉を頂きました。

お二人の話は私の考えるプロデュース論とほぼ共通していいます。

情熱、教養、志は、自己の内面に関する要素がプロデュースでは必ず必要という考えが私の理論です。プロデュースはありとあらゆる場で必要です。そしてそのような人材を育成していく教育機関こそ本学だという認識を改めて感じる授業でした。

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次回でこの授業は最終回となります。院生諸君が、各個人でどのようなプロデュースという概念を気づいてきたか、私も非常に楽しみにしています。熱い日曜日の授業でした!