こんにちは。
オンラインスクールの丹羽です。
新年、明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
皆さん、お正月はいかが過ごされましたか?
初詣には行かれましたか?
私も、近くの厄除け大師にお参りにいきました。
お正月にお参りに出かけると、ちょっと気になる方達がいるのです。
それは、晴れ着を着た女性です。
色鮮やかな着物のデザインの美しさや、
芸術的な帯の結び方にとても興味があり、
ついつい眺めてしまします。
と言うのも、昔、西陣で織物のデザインの仕事をしていた事があり、
その頃に、着物についても色々と勉強していたので、
自然と着物姿に目がいってしまうのです。
着物の柄は、大胆かつ繊細なものが多く、
また、色の組み合わせが艶やかで美しいので、
見ていても飽きがこないのです。
帯の結び方も、ただの1枚の長い布を結ぶだけなのに、
結ぶ方向や部分の使い方によって、
蝶やリボン、扇や花を表現すような形に仕上がるのは、
芸術的だな~と感心してしまいます。
着物は日本の民族衣装で、当然ですが古くからあるもので、
柄やデザインは昔から大きく変っていないのに、
現代でも十分通じる強いものがあるなあと、感心します。
ところで、皆さん。
着物や帯の伝統的な柄には、色々な意味があるのはご存知ですか?
伝統柄には、自然の風物などが多く用いられていて、
それぞれに意味があります。
また、単純な文様にもいろいろな由来があるものが多くあります。
例えば、扇を開いた形がいくつも重なったように見える、
青海波(せいかいは)は、青い海原の波を表現していて、
大きなエネルギーを感じさせる柄で、縁起物として使われる文様です。
日本だけでなく、エジプトやペルシャなど世界各国で見られる文様で、
名前の由来は、雅楽の舞曲から名づけられたとされています。
また、着物の柄だけでなく、おめでたい代名詞として
色々な所で目にする松竹梅模様。
松竹梅文様は、松、竹、梅を組み合わせた文様で、
冬の厳しい寒さに耐える、おめでたいモチーフとして有名です。
その他にも、花菱、市松模様、御所車、そして季節の花々など、
色々な伝統的な文様が、着物には使われており、
その文様をうまく組み合わせて、あの艶やかな柄となっているのです。
昔は、今のようなデザイナーという感覚はなかったのでしょうが、
職人さんが、身近な物や自然をうまく組み合わせて、
模様やデザインを考えていたのだと思うと、
昔の職人さんは凄いな~と、
これまた着物を見る度に感心します。
デザインって奥が深いな~と思いませんか。
皆さんも、着物を着た女性を見かけたら、
昔のデザイナーさんの作品に目を奪われてはいかがですか。